抗酸化栄養素 ルテインエステル
活性酸素を除去し、目のトラブルを改善する
☆ルテインエステルの抗酸化力に注目
白内障や加齢性黄斑変性症など、老化とともに発症する目の病気が急増しています。ゆっくりと痛みを伴わずに進行し、やがて失明にもつながりかねない恐ろしい病気。実はこれら目のトラブルも、あの活性酸素が原因だったのです。
☆活性酸素で目も酸化する
活性酸素が、がんなどの生活習慣病や老化を引き起こすことはこれまでにも述べてきましたが、実は目の病気にも密接にかかわっているのです。白内障や加齢性黄斑変性症(AMD)といったトラブルも、活性酸素が原因と言われています。
目には外界に対してむき出しになっている器官。当然、容赦なく太陽光の紫外線にさらされています。活性酸素は外界からの刺激に反応して発生するので、目には特に活性酸素が発生しやすい器官なのです。
眼球の中のレンズの役目をしている水晶体の中のタンパク質が、活性酸素によって酸化し、白く濁ってきます。すると光が通りにくくなり、視力が低下していきます。これが白内障の正体です。
本来、白内障などは加齢とともにゆっくりと進行するものといわれてきました。しかし現在、白内障の低年齢化が進んでおり、小学生から発症するケースもあるといいます。
その原因は、テレビゲームやパソコンと言われています。これらの機械から出ている青色光は紫外線より強い刺激を持っているため、通常の10倍以上のスピードで目の病気が進行することもあるのだそうです。
☆天然色素「ルテイン」が目を守る
活性酸素が原因で目のトラブルが生じるのですから、それを改善・予防するためにも「抗酸化」が必要となります。
現在注目されているのが「ルテイン」という物質です。マリーゴールドというキク科の植物の花びらに多く含まれているカロノイド(動植物に含まれる色素)の一種ですが、非常に強い抗酸化力があることが知られています。
ルテインは水晶体の中にも溶け込んでおり、これが十分に摂取できないと目の酸化が進み、白内障になるのです。
したがって、ルテインjを十分に摂取することで白内障の治療・予防につながるのです。
実際、白内障患者にルテインを投与すると非常によい結果がえられており、目のトラブルとルテインには明確な相関関係があることがわかっています。
白内障は、かつては治療法がないといわれてきました。しかし、現在の医療現場では約8割の眼科医が白内障やAMDの患者にルテインを投与しているといい、その高い効果が実証されています。
ドライアイなど、パソコンの画面をずっと見ていることで起こるトラブルにも有効です。ルテインは現代人に必須の栄養素と言えるでしょう。
☆目だけではなく体全体にも有効
ルテインは目の中に多く含まれているため、目のトラブルに特に有効な物質ですが、その強い抗酸化力は目だけに有効というものではなく、体全体の酸化=(活性酸素の発生)を防ぐ効果もあります。
さらに、ルテインはビタミンEと同様に油に溶ける物質なので、体を構成している細胞の膜が、脂質によって酸化されるのを防いでくれるのです。
体の表面では、肌の潤いやシミの予防などのアンチエイジングに、また体の中では生活習慣病予防につながる、まさに抗酸化物質の万能選手といえます。
☆摂取するなら「ルテインエステル」
ルテインエステルは、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜にも多く含まれています。
しかし、AMD予防のために1日に必要なルテインの量は、ほうれん草だとサラダボール5杯分とされています。とても毎日は食べられませんね。そこでルテインを含むサプリメントを活用することは良い方法です。
しかし、ルテインだけを摂取したのでは、あまり体に吸収されません。実はルテインは、自然界では不飽和脂肪酸がくっついた状態の「ルテインエステル」という形で存在しています。ルテインエステルの状態で摂取すると、吸収効果がぐんとよくなります。
ですからサプリメントもルテイン単体で入っているものではなく「ルテインエステル」と書かれているものを選ぶようにしましょう。これなら、ルテインが体の中で効果的に活性酸素とたたかってくれます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。